とうふ処 豆達人
遺伝子組換え、消泡剤について
遺伝子組換え表示について
まず初めに、弊社では遺伝子組換え大豆は使用しておりません。
(遺伝子組み換えの良し悪しはここでは書きません)
といいますか、2021年時点のほとんどの豆腐屋では遺伝子組換え大豆は使用していないと思われます。
スーパーなどに並んでいる多くの豆腐・油揚げのパッケージにはわざわざ「遺伝子組換え大豆は使用しておりません」などの表示がされております。
しかし遺伝子組換え表示制度のルール変更により2023年4月からはこの表示ができなくなります。
厳密には表示できないわけではないのですが条件が厳しすぎるために無理ゲーとなっております。
いままでは、意図せざる混入を5%以下まで認めていたのですが、新ルールでは「1粒」も認めないという超厳格条件となります。(消費者庁に問い合わせました)
アメリカ・カナダなどの輸入大豆はその多くが(90%前後)遺伝子組換えになっており、輸出の際のコンテナなどは使いまわしのためどうしても混入ゼロは保証できないそうです。
また日本国内では実験用以外での遺伝子組換え大豆の栽培はせれていないそうですが
JAさんですら100%混入していないと証明することはできないと言っていると聞きます。
すり潰して遺伝子レベルでの検査を100%していたら、出荷する分無くなってしまいますからね・・・
なので国産大豆、地元の生産者から直接購入した在来大豆でもそんな証明できません・・・
ということは2023年4月から従来の「遺伝子組換え大豆は使用しておりません」という表示は出来なくなるわけです。
5%も混入を認めるなんてけしからん!そんなことを言われる消費者団体の影響でこのような厳格なルール変更となったようですが、それによって全ての豆腐製品は「遺伝子組換え大豆を使用していない」と歌えなくなり、それなら安く仕入れられる「遺伝子組換え大豆」を多少まぜてもいいじゃんってメーカーが出てくるんじゃないかと危惧しております・・・
消費者庁さん、次回の改定時には、せめて欧州並みの条件(たしか0.9%だったような)にしませんかね?
最後に何が言いたいのかと申しますと
弊社の商品は2年ほど前から少しずつ「遺伝子組換え大豆は使用していません」という表示を商品パッケージから抜いてきています。
そのため、お客様より「おたくは遺伝子組換え大豆を使っているのか」という問い合わせが来ます。
まあその言い訳でした(笑)
あっ、あと同業者の皆様、パッケージ変更は費用と労力が大変ですが決まってしまったものは仕方がありません、あきらめて早めのパッケージ変更いたしましょう😢
消泡剤について
消泡剤について
大豆をすり潰したあとの「呉」を煮て、豆乳を絞るのですが
この「呉」を煮る際に大量の泡が発生します
泡があると加熱が充分にできず、ムラ炊きとなってしまいます
ムラ炊きになると、加熱によって不活性化させなければいけない成分が不活性化されず
エグミのある不味い豆乳、そして不味い豆腐が出来上がります
このエグミの成分は体にも害になります
大豆を生で食べると同じようにエグミがありますが、これは同じものです
なぜ、こんなエグミがあるのか
大豆が人間に食われように、種を残するために身に着けたものなんです
まあ、人間の知恵の方が勝って、加熱によりエグミを取る方法を見つけたんですけどね(笑)
さてそれでは本題の消泡剤とは
名前の通り泡を消すモノです
昔の豆腐屋は廃油、米ぬかなどで泡を消していたそうですが、正直、あまり衛生的ではありません。
今は消泡剤を作るメーカーが存在するので、たいていの豆腐屋はそれらのメーカーより消泡剤を仕入れて使用しているわけです。
この消泡剤について時折、お客様より問い合わせがあります
どうやら消泡剤を使用している豆腐=カラダに悪い!! という誤った情報をネットでみて信じてしまっているようです。
消泡剤の成分にご不満のようですが、少量舐めた程度ではカラダに害もありませんし、そもそも豆乳には一切その成分は残りません
人間が生きていくのに必要な「塩」でさえ大量に摂取すると死んでしまいますが、だれも塩は体に悪い!なんて言いませんよね。
ということで、僕の持論です
不味い豆腐=カラダに悪い豆腐
旨い豆腐=カラダに良く、人を幸せにする豆腐♡
みなさま、食べてみて旨い豆腐を選んでください
それと僕の経験では、無消泡で旨い豆腐を作れている豆腐屋はほんの少ししかありません
近所にあれば、是非、足しげく通ってあげてくださいね